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お金の希望である、こと。

自立するために、お金を得続けなければならない。
お金持ちになりたいわけではなかったけれど、私は確かにそう思っていました。

予期せず退職を選択し、私が一銭も稼がなくなった時、自分に価値がなくなった気がしたのです。

同時に、お金だけが大事ではないと思っている振りをしながら、収入を得られて一人前で、どれだけ稼げるかが人間としての価値に近いと感じていた自分に気づき、そちらの方にこそとんでもなく大きなショックを受けました。

私のショックに関係なく、私が一銭も稼げなくなっても、お金は私の手元にやってきて、私が生活に必要なものを得るために財布を出ていきました。

でもそれがいつかなくなるんじゃないか、いつかなくなるんじゃないか、と恐れていた・・・(でも、実際にはなくならないのですが)。

自分の貯めた貯金があるうちはよかったのです。
その貯金も尽きた時、その違和感はますます大きくなって・・・この恐れはなんなのだろう、と正面から探究し始めました。

探究を始めて半年経って、気づいたこと。

お金は、ただ私の幸せをねがって私の元にやってくるんだ・・・
まるで親の幸せをねがう幼い子どものように。

時にはお金ではなく、私の必要とする物、機会、縁、そういう私の求めるそのものの形で、その幼い子どもはやってくるんだ。
(でも、「自分の求めているものがなにか」に自覚的でなかったら、それらはなんの価値もないものとして素通りしていってしまうでしょう)

そうだとしたら、今まで私の元にやってきたお金に対して、私はなんてひどいことをしてきたんだろう。

毎月来てくれることをあたりまえに思い、たいした感謝もなく、時には足りないと不満を言い。
使う時にも、よく考えることなく買っておきながら買わなければよかったと後悔したり、買ってすぐ捨ててしまったり。

お金以外のものも、そこにあることをあたりまえとして随分ないがしろにしてきました。

私は、なんてひどいことをしてきたんだろう・・・

それを心底感じてから、私は所有するものをほとんど買わなくなりました。
というよりも、ものはほとんど持っているもので充分で要らず、欲しくなくなりました。
必要なものでも、必要かどうか、私や私の大切な人たちを幸せにするかを考えるようになりました。
お祝いなど、額を考えないことが私にとって幸せな使い道なら、考えないようになりました。

「お金が足りないから買えない、できない、行けない」と思うことがなくなりました。
「今ではないと教えてくれている」と感じ、逆に今買える、できる、行けることに対して、今まで以上にありがたく感じるようになりました。
お金がないんじゃない。
ないと不満、
やらないと焦る、
行かないと不安、
だった欠乏感を、お金が満たしてくれていたのです。

私を幸せにしようと、必死で。
私が一銭も稼いでいないのに生活できるお金が届く、主な理由である夫への感謝も、より深くなりました。
彼も幸せであるために私にできることをいっそう考えるようになりました。

私自身の無価値感や欠乏や焦りを埋めるためではなく、私も誰かに貢献できる何者かでありたい、彼と家を支え娘を守りたい、と、やはりはたらいてお金を得たいと思ったのです。

額の大小にかかわらず、自分の欠乏や焦りを埋めるためではなく、矛盾のない満たされた思いから、お金をめぐらせられるようになりたいと今、思います。
まだまだ半ばだけれど、途上にはあると感じます。

欠乏や焦りや恐れを埋めることで、使う人の役に立てた、幸せにできた、とお金は思うかもしれません。
でも、満たされた気持ちや感謝とともに送り出してもらったら、お金も安心して嬉しく次の人の手に渡っていけるんじゃないかな。
財布にいくら入っているかと、自分自身の価値は、なんの関係もない。
思っている振りではなくて、心底そう思えるようになりました。
それが一番大きい気がします。
(一方で、自分のお金を稼げる力を誇りや価値に思う人を否定したりおびやかしたりしたくないとも思うのだけれど)

その額がいくらだろうと、お金は持ち主が幸せであるために使われることをねがって、今お財布で待っているのです。
持ち主の足枷になることを望んではいない。

そう実感することができて、あたりまえに感じていたことの有難さに気づいて、まったくお金を稼げなくなる経験をしてよかったと本当に思います。

ただ満たされていると気づくだけで、お金を恐れや不安から解放し、お金を幸せにめぐらせる起点になれる、自分に気づきました。

私自身が満たされていること。
自身が満たされている時、他者もまた満たされることを、偏りなく祈りねがうことができるのだと思います。

自分自身が満たされていること。
どんな起点も、ここにあります。

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