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コラボレーションは、選択肢のひとつ。:合意できない人たちと未来を共創するには~ストレッチ・コラボレーション(1)

こんにちは、桝田です。

11月1日と2日、世界的な紛争解決ファシリテーター、アダム・カヘンさんの講演とワークショップ「合意できない人たちと未来を共創するには~ストレッチ・コラボレーション」に参加してきました。
チェンジ・エージェント社の主催、レオスパートナーズ社と英治出版社の共催。
アダムさんの4作目となる邦訳本、『敵とのコラボレーション―賛同できない人、好きではない人、信頼できない人と協働する方法―』出版記念のイベントです。

現代を、人と共に生きるというテーマにおいて、示唆に富むすばらしい時間でした。
異なる関心を持つ人と人とで、同じ事象にどのように共に取り組んでいけるのか? と悩む多くの方にぜひ触れていただきたい内容。
出版された本をぜひ読んでいただけたらと思います。

また、11月1日の講演の内容は、チェンジ・エージェント社のwebに講演書き起こしが掲載され始めています。
ぜひそちらもご覧ください。

そして参加してきた者として私の心に残っていることの一体験も、またご関心ある方々のなにかの役にたてばいいなと、記したいと思います。

講演もワークショップも、とても論理的かつ情熱的に構成されていることを感じました。
今回は、講演の内容です。

コラボレーションは、人との関係における選択肢のひとつである

コラボレーションする、人と共に物事にあたっていくことには、いつも2つの側面がある。
ひとつは、多様な背景をもった人たちが笑顔で手を取り合う面。
もうひとつは、敵への協力者、裏切り者とされる緊張のある面。

現代において、コラボレーションの必要性が高まる一方で、一方的に物事を通すことや強制することが難しくなり、難しさを増している、とアダムさん。
そういった状況の中で、「コラボレーションが唯一の選択肢ではない」ということがまずとても大事だ、と強調されていました。

実際には、4つの選択肢のうちのひとつ。

  1. 強制する:状況に影響できる力が自分にあり、実際に影響を与えられる時の選択肢。うまくいくこともある。
  2. 適応する:状況に影響できる力が自分になく、状況にまだ耐えられている時の選択肢。不快が続く。
  3. 離脱する・逃避する:状況に影響できる力が自分になく、状況に耐えられない、容認できない時の選択肢。悲劇になる可能性も高い。
  4. コラボレーションする:現状に不満があり、他者と協力しなければ状況が変化しない時の選択肢。ただ、コラボがうまくいくとは限らない。

コラボレーションを成功させるために、何が必要か

コラボレーションを成功させるために、何が必要だろうか。

全体の利益に焦点を定めること?
問題に対する解決策を考えること?
みんなでやるべきことに合意し、遂行すること?

これらも誤りではないけれど、状況がシンプルで安定している時にのみ可能なコラボレーションである。
状況が複雑で、変化している時にはうまくいかない。
従来のものと「真逆に」しなければならない!

(その「真逆に」を、)「ストレッチ・コラボレーション」として、紹介する。
ストレッチ・コラボレーションでは、「変えられるのは自分だけ」と認識する。
そして、「それぞれが急流下りに乗っている」。

ストレッチ・コラボレーションには3つのストレッチがある。

  1. メンバーの関係性のストレッチ
  2. 「問題や計画に合意すること」をやめるストレッチ
  3. 「役割の責務でかかわる」から、「状況の共創者としてかかわる」ストレッチ

現代は、政治、文化、経済、気候でさえ安定していない……
ストレッチ・コラボレーションが必要。
敵が師になることもある、難しいが不可能ではない!

敵とは? 私が脅威に感じる人のこと。
他者を敵だと感じることの根源には恐怖がある。
恐怖によって、みんな極端な例に走ってしまう。

そんな「敵」と、どのようにコラボレーションを始めたらいいのか? 始められるのか?
アダムさんは、「自分のやっていることがうまくいかない、という結論を出した人」を見つけることから始める、と。
2人、3人、ごく少数でもいい。

ハーモニーが常にとれる、調和が常にある、と考えるのは幻想。
一つだけのベストチョイスはない。
「コラボレーション」と言われてきた従来の多くは、強制や義務的な適応かもしれない。

講演はここまで。

アダムさんがファシリテートに入られたケースのひとつで起きた奇跡、コロンビア・サントス大統領の、「一生かかっても合意できない人と、協力できるんだと学んだ」という、その勇気と過程に涙するしかないような言葉を聞いて。

「合意できないが、協力できる」……実感として、実際に物事が動いていくのはそういう場合ではないか、と腑に落ちる、納得する感覚もあり。
ただ、「合意できないが、協力できる」という時に、合意ではなく何が起きていたのだろう?
ということが気になる帰り道。

翌日のワークショップでの体験について、次のレポートで書いていきますね。


【2018年11月1日・2日 アダム・カヘン氏WS「合意できない人たちと未来を共創するには~ストレッチ・コラボレーション」 関連記事】

  1. コラボレーションは、選択肢のひとつ。
  2. 全体であり、一部でもある。

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