こんにちは、桝田です。
7月1日の「関口シュン先生による占星術セッションスキルアップセミナー ~自分のために楽しむ占星術から、誰かのために役立てる占星術へ~」、レポート、続きです。
「先生に星を読んでいただく」ということは、心理占星術講座、基礎編や未来予想編の中でも拝見していたのですが。
講座の中での星読みは、本人がいなくても予想できる、いわば丁寧な下読みとして仮説を立てて、本人がいればいかがですか、と尋ねていくものなのだな、と感じています。
今回のセミナーは、クライアントの「相談」にホロスコープから応えていく、というもの。
この話は、どの天体が感じていることなのか?
なぜ今、そのようなことが気にかかっているのか?
いつから気になりだしたのか?
それに影響している天体やアスペクトはどれなのか?
そしてこれまでに、クライアントは自身の天体やアスペクトを人生の中でどのように用いてきたのか?
それらに全身で意識を傾け、訊ねながら。
それぞれの天体やアスペクトを超えてクライアントのホロスコープ全体が語りかけてくる、その方が望んできたはずの生き方の方向へと、クライアント自身が意識を向けることを促していく。
その一部始終を拝見しながら、関口先生にとって占星術の世界観やシンボル(10天体や12サイン、12ハウス、アスペクト、サビアンなど)は、使い込まれ研磨された職人の道具のようなもののように、私には感じられました。
先生ご自身の手足のように自在に、「クライアントの主体性の回復」のために働く。
シンボルとは難しく並ぶ辞典の文字や知識ではなく、生きている命あるもの。
いつも、今この瞬間も、遠い空の上、天から私たちの人生の道行きに語りかけ、苦難の中にある時にも、光をあてようとしているもの。
これまでも私は、関口先生はクライアントや星を読む人、「人」への深い愛情を感じる方だな、と思っていました。
でも今回、セッションの様子から感じたのは、関口先生の占星術の世界観への愛情と深い信頼です。
占星術は、あてるものでも、あたるものでもない。
決めつけるのとは違う、「あなたが自分で決めてきたはずなのだ」、という信頼。
決まっているのだから何をしてもしなくてもそうなってしまう、◯◯座だから仕方ないのだ、という投げやりさなど微塵も支持することはなくて。
「あなたが決めてきたはずでしょう、向かいたい先があった、今もあるはずでしょう」、と寄り添い癒し、奮い立たせる、強さと優しさ。
その、関口先生の占星術の世界観への愛情と深い信頼に、この一週間私は心を動かされ続けていたのだな、と今感じています。
占星術について基礎的な知識を学び、もし私がこれからセッションをしようとするならば。
「セッションをするまで」、一生懸命ホロスコープに目を通し、読み込もうとするでしょう。
でもおそらくですが、先生が積み重ねてこられたのは、「セッションのあと」にもホロスコープを読み込む、という研究ではないかと思うのです。
クライアントが話されたこと、感じていることが、絶対に正しい。
そして、それらはどんなことでもすべてホロスコープに記されているはずだ。
もしクライアントの話していることが今、どの天体やアスペクト、サイン、ハウスからの言葉なのかが自分にわからないのだとしたら、まだ自分のホロスコープの読みが充分ではない、どこにそれが記されているのだろう? と探求し続ける視点。
「必ずホロスコープに記されている」という信頼。
クライアントも正しい、ホロスコープも正しい、「ただ自分の読み込みが充分ではない」という謙虚な姿勢。
その先生の真摯な姿勢を前に、「占星術は人間をたった12分類にするもの」だと疑り考えていた自分は、どこかに消えました。
占星術という世界観を、自分はどこまで愛し、信頼できるか?
問われるのはきっと、それだけ。
そして、クリーン・ランゲージ(シンボリック・モデリング)の創始者も近いことを言っていた、と聞いています。
「クライアントは自身の感覚を表現するのに適切なメタファーを常に語っている。
それがおかしい、間違っている、ということはありえない。
クライアントの語ることに不可解さを感じることがもしあるならば、それはクライアントやメタファーの発展に、ついていくことのできないファシリテーターがいるだけだ」というような趣旨のことを。
クライアントへの信頼と、自分の用いる技法への信頼。
ああ、すごいなぁ。
占星術は、おもしろい人にはおもしろい。
私はおもしろいと思うけれど、そうでない人もいるでしょう。
……そんな風に距離をとることを選んでもいい、とどこかで思っていたのに。
心から愛している、信頼している、ということの力と、影響。
それを本当に、じわじわと味わっているような今。
さて私は、深い愛情と信頼とともに教えていただいたこの叡智と、どのように関係していきたいのだろう。
そんな問いを、改めていただいた気がしています。
何を選び行動するのかは、ホロスコープには書かれていない、私の意思だなと。
決めて動き出すには時間のかかる、私の牡牛火星。
ゆっくりじっくり、実感を深めて確かめながら、考えていけたらと思っています。
ご参加いただいたみなさま、関口先生、本当にありがとうございました!
そして企画チームのメンバーにも、おつかれさま。ありがとう、楽しかったねー!
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