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「ほんとうにきく」ということ。~関口シュン先生の公開カウンセリング講座から

こんにちは、桝田です。

関口シュン先生の公開カウンセリング講座から学ぶ、レポート第2弾。
 >>>第1弾はこちら

第2弾では、クライアントさんの話を聴くファシリテーターの一人として、学んだことを書きたいと思います。

「事実」を「正確に」聴く

まずは、先生の公開カウンセリングを拝見して、クリーン・ランゲージ(シンボリック・モデリング)の基本とも近い、と感じた部分のことを。

公開カウンセリングにて。
たとえば、クライアントさんが「いつも◯◯をする」と話された、としたら(実際のセッションではなく、例示として、です)。
関口先生は、より具体的に「その◯◯とは目の前の方にとってどんな体験なのか?」を、事実として知っていこうとされていました。

たとえば
「◯◯をする、というのはどんな時にされるのですか?」
「いつもとおっしゃいましたが、具体的にはどれくらいの頻度で?」
「お一人でされるのですか、それともどなたかとされるのでしょうか」
など、先生はその「◯◯をする」とはクライアントさんの生活、暮らしている現実にとってどういう意味を持つことなのか、丁寧に訊ねていくのです。

そして、クライアントさんがなんとかしたい、あるいは詳しく知りたい、と話している「そこ」から外れない。
関口先生ご自身がクライアントさんの世界観、相談内容の中で体験していることの様子を理解した、と感じられるまで、丁寧に訊ねているように拝見しました。

クライアントさんは、先生に訊ねられて話をしている間にすでになにかに気づかれたようだったり、ご自身で整理を進めていらっしゃるようにも、私には感じられました。

聴く、「事実」を「正確に」。
これは、クライアントの感情ではなく、事実情報からクライアントの置かれている状況を客観的に俯瞰するということかなと思います。
その世界観、環境・状況に置かれているからこそ湧いてくる……、という感情に、近づいていく。
訊く、奥にあるものに寄り添っていく。

このふたつの視点を持ちながら次になにを聴くか、訊くか、を考えていらっしゃるのだなと。

相手の言葉だけを反復し、決まった質問だけを問いかけていく、クリーン・ランゲージ(シンボリック・モデリング)にも、とても通じるものがあるように感じます。
クリーンのセッションでも、クライアントさんの語る全体像を俯瞰する視点と、クライアントさんに今起きていることを受けとめる、このふたつをしながら仮説を立てて、だとしたら次に何を問うか、と考える……。

ほんとうにクライアントの求める時間を提供する、ということに関して、私が心地がいいなぁと感じるクリーン・ランゲージと、先生のカウンセリングとに、まったく異なる技法や叡智ながら共通点を見つけたような気がして、嬉しくなりました。
(頭でわかる、感じることと、実際にできることとはだいぶ違いますが……精進、精進)

「ホロスコープ」から何を伝えるか?

ホロスコープから読み取れる占星術家としてのアドバイスは、そのあと、クライアントさんが話したいことをひととおり話し終えたかな、というあたりから。
(今回は30分のセッションだったので、おそらく先生の通常のセッションより早いタイミングでアドバイスをされていると思います)
アドバイスの時でも、専門用語はまったく使われることなく。

「クライアントの相談に関係のない星は、読まない」とも先生は仰っていました。
珍しい、インパクトがある、など読む者として「気になる配置」「気になるアスペクト」に、出会うことがあるとは思うのです。
でもそれが「気になる」のは、自分、読む側の興味関心。
クライアントがたった今、相談したい、尋ねたいことではない。

クライアントさんの言葉、相談したいことと、「星に尋ねてみたい」とご相談にいらしたクライアントさんのホロスコープにあることだけをお伝えする。
クライアントの意思を尊重する。
それが先生のカウンセリングのベースに、先生ご自身が意識されることのないほど自然にあるのだなと感じました。

「変わりうる」ホロスコープ

ホロスコープは生まれた時から変わることのないものです。
ただ、「アスペクト(天体と天体の連動)は成長する」と先生は仰っていました。

専門的な話になってしまいますが、天体の角度の度数が60度なら60度、120度なら120度により近い方が、より連動させて使っている……、基本的にはオーブ(度数の差)5度以内、を「アスペクトがある」として読みます。
それが、年齢を重ね、経験を重ねていくことで天体の力の使い方を学び、錬成させ、7度、8度といったやや離れた度数にある天体も、一緒に使っていくことができるようになる。

「アスペクトは成長する」という先生のまなざしに、変わることのないホロスコープにある天体の力を意識して統合していこうとする、人の可能性への希望や、経験を積み重ねていく人という存在への愛情をとても感じるなぁ、と思います。

「ホロスコープ」と「クリーンであること」は両立するのか?

人の持っているものが生まれた時から決まっている(決めて生まれてきている)、とする占星術と、たった今のクライアントの認識や体験を限りなく尊重しようとする、クリーン・ランゲージ。
半年ほど前、占星術を学ぶことになった時、そのふたつは私の中で両立するのだろうか? という問いがありました。

今その関係は両立するのかもしれないなぁ、と思っていて。

「星に尋ねたい」という方に対してであれば、占星術を通してご自身を知ることはサポートになるのかもしれない、と思っています。
(私自身の持っていないアスペクト、サイン、ハウスなどの実感はなく、私にとっての検証が必要とは思っていますが)
「その方の世界観の中に占星術が好意的にある」のであれば、占星術という叡智を用いて語ることは、クリーンである。

「星なんて非科学的なこと」という方に対して、太陽が◯◯座だから、などの視点から勝手に相手を見ることはクリーンではない、のだと思います。

相手の見ているものを、相手の世界観を、自分をいったんなくして、相手にとってあるままに尊重しようとする。
問われるのは、どんな技法や叡智を用いるのであれ、その姿勢だなと思うのです。

ふたつの視点。「今後の指針」への考え方。

私は、自分を知るためにふたつの視点が役に立つと思っています。

ひとつは、自分自身が他者や世界をどのように認識しているのか? という視点。
私は、これをクリーン・ランゲージ(シンボリック・モデリング)がとてもダイレクトに教えてくれる、と感じています。

もうひとつは、世界の中での自分の特徴ってどんなもの? という視点。
この視点は、いろいろな「自分以外の」世界観が教えてくれます。

身近にある、自分とは異なる世界観=他者の視点から見た自分であったり、
体系化された占星術のような叡智から見た自分であったり、
現実世界で合意されているSDGsのような共通の目標から見た自分であったり……。

このふたつがあって、人と共に生きている現実の世界と、誰とも異なる自分とのつながりを感じることができる、と思うのです。

「事実」を「正確に」聴く、という項目で、クライアントさんが先生に訊ねられて話をしている間に、すでになにかに気づかれたようだったり、ご自身で整理を進めていらっしゃるように感じた、と書きました。
クリーン・ランゲージ(シンボリック・モデリング)が長けているのはここで、ご自身の整理をご自身で進めることにフォーカスをあてる技法です。
「今後の指針」については、整理の結果、ご自身が見出していくことを信頼します。
望む方向を、ご自身が見つけ出していく力があることを、その力を、信頼する。

一方、占星術が(その世界観を受け入れている方にとって)叡智である、と私が感じる点は、満たされる生き方……望む「今後の指針」がそこに示されている可能性がある、という視点に触れられることです。

望む方向を自身が見つけ出していく力は、確かに誰にもあります。
でもふと疲れた時、悲しみの底・怒りや苦しみの中にいる時、あるいは踏み出す方向にぐるぐると迷った時、なにか「大きなところから見た自分を知りたい」という気持ちも、人にはあるもの。
「答え」ではなく、「ひとつの可能性」としてホロスコープに訊ねることは、希望につながるのだなと今回、先生のカウンセリングを拝見していて感じました。

そしてそのアドバイスは、「先生という個人の経験則」からの、こうするといい、というアドバイスではない。
大きなところ・星の視点から、この時このあなたの状況から見ると、このような可能性としてあなたが満たされる道標としてホロスコープを読み解けるのではないか? という翻訳をする。
占星術家とは、そういう役割を担う人、なのかもしれません。

改めて、貴重な機会をくださった公開カウンセリングのモニターの方々、関口先生、ありがとうございます。
頭でわかったこと、心地よいと私の感じることを、実際にできるように。精進します!

【2017年11月25日 関口シュン先生の公開カウンセリングに学ぶセミナー 関連記事】

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